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Lord of Magic Championships 2005


ラウンド 12: 三田村和弥 vs 石村信太郎

Written by Yusuke Yoshikawa

けちコンの王者に対し、オリジナルの《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》コントロールで挑む石村。

なかなか興味深いデッキで、拙記事ではその全容が分かりにくいと思うが、章末にデッキリストを掲載したので、参考にしていただきたい。

だが、本人いわく「けち(の存在)を忘れて作ったデッキ」。それだけに厳しいマッチアップだが、それでも、ここは Top 8 への勝負駆けなのだ。

好試合を期待しよう。

Game 1

三田村和弥

王道の《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》から入る三田村に対し、石村は第 3 ターンに《ファイレクシアの闘技場》を張り、第 4 ターンには《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》をプレイする。他の土地は《沼/Swamp》《地底の大河/Underground River》だ。

続くターンに《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》から《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》をプレイし、少し悩みながらも《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を指定。手札に 1 枚あったこれを奪い取るが、残る手札《不快な群れ/Sickening Shoal》《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》《夜陰明神/Myojin of Night's Reach》《魂無き蘇生/Soulless Revival》にしかめっ面をする。

これに対し三田村は急ぐ。もともといた《桜族の長老》を土地に換え、返すターンにも《桜族の長老》、さらに《魂無き蘇生》で拾って都合 3 回目、と土地を伸ばす。

そして、「カウンター入ってるな!」と叫ぶ三田村。


「カウンターよ、入ってないでくれ!」なのか。

「カウンター入ってやがるな?!」なのか。


多分前者だなー、と思いながら。三田村が強打したのは《夜陰明神》

これに石村は静かに OK の意味で手を差し出す。

もちろん《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》を持っているのだが、それと引き換えに手札を失う。「あんまり濃くなかったんだ」と三田村。

返しで《ファイレクシアの闘技場》の 2 枚目を引き当てた石村は思い切ってこれを張り、逆転に賭ける。対する三田村は、普通に《夜の星、黒瘴》《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》でプレッシャーを。

慎重に考えて、3 枚目の《ファイレクシアの闘技場》を張ってはみたが、実はどうにもならない石村。結局「 gg (= Good games, 参りました)」と言ってカードを片付けた。

「メインは対『けち』終わってるね」とは三田村の感想。

三田村 1 - 0 石村

Game 2

とにもかくにも《ファイレクシアの闘技場》を引かなければどうしようもない石村だが、最初の初手をマリガン。6 枚からとなる。

石村は《沼》《地底の大河》《セレズニアの聖域》、三田村は《桜族の長老》でマナベースの拡張に努める序盤だ。

第 4 ターンに、石村がマナバーン覚悟の《ファイレクシアの闘技場》を張れば、三田村も《けちな贈り物》《夜の星、黒瘴》《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》《帰化/Naturalize》《木霊の手の内/Kodama's Reach》を導き、石村は前者 2 枚を手札へ。

動きのない三田村に対し、石村が《セレズニアの聖域》を重ねてから《夜の星、黒瘴》を出すが、三田村はこともなげにこれを《化膿/Putrefy》して自らの《初めて苦しんだもの、影麻呂》を。しかし、これは石村の《腹わた抜き/Disembowel》で退場。

さらに《墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab》《夜の飾り紐/Ribbons of Night》で処理。さらには《ファイレクシアの闘技場》を重ね張りし、《悪夢の虚空/Nightmare Void》で手札を見たあと。《頭蓋の摘出》で手札のガンである《夜の星、黒瘴》を取り除く。

続いて出てきた《初めて苦しんだもの、影麻呂》( 5/5 )には《夜の飾り紐》後の《忌まわしい笑い》で対処。除去と手札で相手のリソースを攻め、《ファイレクシアの闘技場》が威張れる場を作っていくのがこのデッキだ。

三田村は《夜陰明神》にたどり着くが、《ファイレクシアの闘技場》が威張る場ではそれほどのインパクトもない。もちろん、5/2 など残るはずもない。

そして機が熟したとみるや、石村は《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》《霊光の追跡者/Ghost-Lit Stalker》《鼠の短牙/Nezumi Shortfang》と一気に並べる。

ようやく攻勢に出られた石村は、適宜ドローを《悪夢の虚空》に換えながら、三田村の反撃を封じきった。

三田村 1 - 1 石村

Game 3

石村信太郎

勝たなくてはならない両者は急ぐ。

先に動くことができたのは石村。《セレズニアの印鑑/Selesnya Signet》でブーストした後の《ロクソドンの教主》で先攻する。

さらには土地が止まりながらも《悪夢の虚空》で三田村の選択肢を狭めにかかる。

ここで公開されたのは《けちな贈り物》《けちな贈り物》《墓掘り甲のスカラベ》《御霊の復讐》《初めて苦しんだもの、影麻呂》で、ここから《けちな贈り物》の 1 枚を抜く。

もちろん三田村は《けちな贈り物》をプレイ、《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》《化膿》《木霊の手の内》《桜族の長老》を提示し、石村は《化膿》《桜族の長老》を手札へ。ここで時間終了のコール。

もちろん《ロクソドンの教主》《化膿》され、そうなると勝負がつくこともなく、マッチは痛み分けとなった。

第 2 ゲームで《師範の占い独楽》の積み間違いから一気に集中力を切らしてしまったという三田村、連覇を夢見るも痛恨のゲームになってしまった……。

Draw Game


……かと思ったのだが。

三田村は熾烈なオポーネントマッチ%の争いの末、8 位で Top 8 に滑り込んだ!

これも、王者の底力の一端なのだろう。

Merci - Ishimura Shintaro / Lord of Magic Championships 2005
 2  夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star

2 Creatures 4 夜の飾り紐/Ribbons of Night 4 ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena 4 頭蓋の摘出/Cranial Extraction 3 食い込む疫病/Swallowing Plague 3 闇への追放/Dark Banishing 3 悪夢の虚空/Nightmare Void 3 最後の喘ぎ/Last Gasp 2 忌まわしい笑い/Hideous Laughter 1 撲滅/Eradicate 4 信仰の足枷/Faith's Fetters 1 火花の結実/Seed Spark 1 マナ漏出/Mana Leak
33 Spells 6 沼/Swamp 4 湿った墓/Watery Grave 4 地底の大河/Underground River 4 コイロスの洞窟/Caves of Koilos 4 セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary 2 都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree 1 ディミーアの水路/Dimir Aqueduct
25 Land 60 Total Cards
 2  ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
 1  ボトルのノーム/Bottle Gnomes
 1  鼠の短牙/Nezumi Shortfang
 1  霊光の追跡者/Ghost-Lit Stalker
 2  セレズニアの印鑑/Selesnya Signet
 1  腹わた抜き/Disembowel
 1  最後の喘ぎ/Last Gasp
 4  処刑/Execute
 2  平和な心/Pacifism

15 Sideboard Cards
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